概要
静的サイトと動的サイトの主な違いは、コンテンツが生成されるタイミングと、表示される内容の固定性です。静的サイトは、事前に用意されたHTMLファイルをユーザーにそのまま返すため、誰がアクセスしても同じ情報が表示される固定的なサイトです。一方、動的サイトは、ユーザーのアクセス時や条件に応じて動的にコンテンツを生成・加工するため、ユーザーごとに異なる情報や最新の情報を提供できます。
| 静的サイト： | 高速で安全性が高く、低コストだが、柔軟性に欠ける。 |
| 動的サイト： | 柔軟でインタラクティブな機能を実現できるが、コストやセキュリティに注意が必要。 |
静的サイト
誰が見ても同じ情報が表示される、固定的なページ。
あらかじめ完成したHTMLファイルがサーバーに用意されており、そのままユーザーに送信される。
高速な表示が可能で、サーバーの負荷も低い。
セキュリティリスクが低く、コストが抑えられる傾向がある。
更新はHTMLファイルを直接編集する必要があるため、手間がかかる。
静的サイトは主にhtmlを使用して作成されます。制作者が更新や修正を行わない限り、誰がいつどこから見てもページの内容は変わりません。CMSやブログツールが主流となる前には、ほとんどが静的サイトで作られていた経緯があり、現在でも個人で使用するサイトや、会社のコーポレートサイトなど、更新頻度が少なめのサイトに残っているケースが多いです。
適したケース
会社のWebサイトや、更新頻度の少ないブログなど、情報が固定されているサイト。
動的サイト
アクセスしたユーザー、時間、場所などの条件に応じて内容が変わる。
データベースに保存されたデータが使われ、サーバーサイドでHTMLを生成してコンテンツを出力する。
ユーザーとのインタラクションが豊富で、カスタマイズ性が高い。
ユーザーの行動に応じた個別化されたコンテンツを提供できる。
更新にはデータベースの管理や、PHPやJavaScriptなどの動的な処理が必要となるため、開発コストや納期がかかる傾向がある。
動的サイトは、主にphpというプログラミング言語を用いて作成され、リアルタイムにページの内容を変化させるサイトです。どんなユーザーが、いつ、何を、など要件に応じて違う情報を表示させます。 例えば大きなショッピングサイトなどは、よく閲覧したり購入する商品に応じてお勧めされる商品が変化します。こういったデータベースによって変化するサイト、他にはワード検索や予約フォームなどの個々の情報を入力できるようなものも動的サイト、動的ページと呼びます。SNSにも動的な仕組みが採用されています。近年新規に制作されるサイトの多くは「動的サイト」です。
適したケース
頻繁に更新されるブログや、ユーザーアカウントごとにパーソナライズされた情報を提供するサイト。
静的サイトと動的サイトの仕組み
静的サイトの制作に用いるのは、基本的に「HTML」と「CSS」という言語。 ユーザーがアクセスしたとき、あらかじめサーバーにアップロードされたページをそのまま表示するため、管理者がページの更新を行わない限りはずっと同じ情報が表示されます。これが静的サイトの仕組みとなります。
動的サイトは、データベースを操作するためのプログラム言語が必要で、シェア率が高いCMS「WordPress」では「php」という言語を用いて作成されます。 動的サイトは、ユーザーがアクセスするたびにデータベースと通信を行います。サーバーは、データベースのデータをもとに、都度ページを生成し、ユーザーが求めている、または興味のありそうな情報を表示させます。
