ホームページ作成: やってはいけないこと「初期まとめ」

目次

ホームページ作成で失敗しないために

制作開始前にやっておくべきこと

企画と情報設計からスタートする

目的をしっかり定めてホームページ作成の企画を進める

まずは、何のためのホームページを作成するのかを明確にすることが重要です。とりあえず造り始める、などのように「目的が曖昧」だと、ホームページに掲載する情報やデザインの方向性が定まらず、迷いが生じてしまい、結果的に何度も手戻りが生じます。作成中のみならず、公開後にも何度も手直しが発生すると、その後の検索エンジン対策やマーケティングに重要なホームページ構成にも悪影響が及ぶとともに経済的にも負担が増大してしまいかねません。

企画段階で定める、ホームページで達成すべき「目的」の例

店舗や小規模ビジネスサイト存在を知ってもらい、来店を促す
コーポレートサイト会社のことを知ってもらう=知名度UP
ブランドサイトブランドの認知向上
ブランドの価値や信頼性を伝える
サービスサイトサービスのことを知ってもらう
サービスを申し込んでもらう
ECサイト商品を購入してもらう
リクルートサイト人材を獲得する

この「目的」の種別を認識することで、掲載する情報やデザインの方向性が段々と明確になってきます。

コンセプトを設計する

掲載する情報やデザインで、ユーザー(閲覧者)が共感や興味を抱くことが重要になります。コンセプトが明確でないとホームページに掲載する内容が曖昧なものになってしまい、ユーザー(閲覧者)の共感や興味を得られにくくなります。

住宅メーカーの例をあげると

  • 世代を超えて住み継がれる家
  • 木のぬくもりを感じる家づくり
  • お客様と二人三脚でつくり上げる注文住宅

などのキャッチコピーがあり、それらを訴えるためのホームページを作成する、などといった「目的」の導き方になります。

明確なコンセプトがあれば、どの年代層のどういったユーザー(閲覧者)をターゲットにしたホームページを作成するのか、それにはどのようなデザインが適しているのか・好まれるのか、などが明確になります。競合する同業他社との差別化や優位性をアピールできるホームページを作成するためにも、このプロセスが重要になります。

目標を数値化する

作成する(した)ホームページでの目標を具体的な数値で設定します。

店舗や小規模ビジネスサイトホームページからの来店数を〇〇にする
コーポレートサイト訪問ユーザー数を〇〇にする
お問い合わせ数を〇〇にする
ブランドサイト会員登録(メルマガ登録)数を〇〇にする
アンケートやキャンペーンの応募数を〇〇にする
サービスサイト資料請求やお問い合わせの数を〇〇にする
サービスの申し込み数を〇〇にする
ECサイト売り上げを〇〇にする
サンプル請求数を〇〇にする
商品の購入数を〇〇にする
リクルートサイト応募数を〇〇にする
採用数を〇〇にする

目標の数値化をしないと、目標が達成できたか(できるか)どうかの判断ができません。判断ができれば途上でのコンセプト修正や情報設計のための方法論、広告での補足などの方針決定など、次善の施策が明確になります。

Web制作会社選びで失敗しないために

企画と情報設計を明確にしてから、Web制作会社の選定をすることが望ましい

一部の特別な例を除いて、Web制作会社はWebサイト(ホームページ)作成のプロフェッショナルで、Web制作に関する知識は当然豊富ですが、依頼する側のビジネスについて精通している訳ではありません。大抵の場合、依頼側のビジネスに関する事柄・情況などは後付けで調べることになります。依頼者側の業種の他社での制作実績がある、と言えど依頼者側のパーソナルに通じている訳ではありません。

さらに言えば、コンサル会社を謳う事業者には注意が必要です。殆どの場合その事業者は別のWeb制作会社に下請けをさせることが通例で、上記に掲げた「依頼する側のビジネスについて精通している訳ではありません」を二度・三度と繰り返すことになることが懸念されます。

営業担当者のセールストークを鵜呑みにしない 

特にコンサル会社を謳う事業者には注意が必要

Web制作会社自身のホームページを入念に確認する

https:を使用していない(SSL化されていない)、表示崩れしている、などは論外

掲載されている制作実績を信じ切らない

URLをクリックして真偽を確認する=リンクがされていない制作実績は×

デザインの良否はアサインされた個々の担当者のスキルやセンスで左右される

あのデザインのサイトはあの会社が作成したのであの会社に頼む→デザインしたのは担当したスタッフ

Web制作会社に依頼したからといって、必ずしも思いどおりのホームページが納品されるとは限りません。企画と情報設計を明確にして依頼しないで丸投げしてしまうと、その危険性がさらに増してしまいます。「費用を支払うのだから、すべてお任せすれば大丈夫」という考え方は、もっとも避けたい考え方です。依頼側も主体性を持って制作に積極的に関わっていく、Web制作会社は専門的な知識と技術でサポートしてくれる存在である、という考え方が重要です。

リース契約をしない

途中解約できないリース契約などは避けるべきで、対応に不満を感じても契約解除ができないのでは困ります。また、制作委託契約の際は契約期間は勿論のこと、瑕疵責任や機密保持、著作権など、曖昧にせず全て明確にした契約書を取り交わす必要があります。

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