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Wikipediaから引用
近江牛(おうみうし)または(おうみぎゅう)は、黒毛和種の和牛が滋賀県内で最も長く肥育された場合に許される呼称であり、そのウシからとれる牛肉にも用いられる呼称である。日本での肉用牛としての史実として残る歴史が400年と圧倒的に長く、三大和牛の1つとされる。他のブランド牛が限られた狭い地域あるいは個人の飼育であるのに対して近江牛は滋賀県全体での生産の為、年間出荷頭数は圧倒的に多く優れた肉質が特徴である。主に滋賀県東部の蒲生・神崎・愛知の各郡(現在の近江八幡市、東近江市、竜王町など)において生産されてきた。これら一帯は米の生産やその他の農業も盛んな地域で、牛を肥育するための飼料と気候に恵まれたためともいわれている。多くの近江牛畜産農家ではオレイン酸やリノール酸を多く含む近江米の藁や米糠を飼料として与えている。霜降り度合いが高く、芳醇な香りと、脂質の口溶けのよさが特徴である近江牛は、融点が低く、牛肉の香りや風味に関与しているといわれる不飽和脂肪酸であるオレイン酸含有率が他の産地の黒毛和種より比率が高く、このことが香りの良さや脂質の口溶けの良さ、またサシが多いにもかかわらずしつこさがないといった近江牛の特徴につながっている。