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DoraNeko
台風災害で2009年(平成21年)10月から2016年(平成28年)3月までの間、終着駅であるここから途中駅の家城駅まで、つまり山間部にあたる部分が不通になっておりました名松線でございます。廃止してバスでの輸送に切り替えようにも、道路が未整備のため無理がある、というのが存続の理由でございますが、皮肉なことでございますね。松阪から名張を繋ぐはずだったので名松線という線名なのですが、1935年にこの伊勢奥津駅まで開通したもののそのままで止まってしまいましたのですね。その区間は近鉄大阪線が直線的に結んでいるので、元々の用途として建設されることはなくなってしまいました、という経緯ですね。クルマで沿線を走ってみましたが、厳しいものがありますね。「乗って残そう名松線」と言われても二時間に1本程度の運行が関の山、沿線も人口が元々多くはない上に過疎化している訳ですし、乗ること自体が難しいとしか言いようがございませんですな。昨今台風等も激甚化してますしね、今度被災したら息の根を止められてしまうのが確実っていう状況ですな。全国にこういう地域が残されたままになっていますが、地方にとって必要なグランドデザイン、交通インフラへのビジョンが策定どころか検討もされていない日本って、この先どうなっちゃうんでしょ。
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